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第3回草地調査
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月8、9日の今年の草地調査のまとめです。

〆Gのような暑さが来年以降も頻繁に起こるとすれば、草地に使う牧草の種類や管理法を検討し直す必要がある
 株が大きくない(生長1年目)オーチャードグラスの暑さによる害がかなり深刻で、枯死株や赤く葉先が枯れた株が目立ちます。7月中旬頃までに刈られた株は比較的元気に見えますが、8月に入って刈り取られた株の打撃が大きいようです。その他に、レッドトップやその類縁野生種の枯死、リードカナリーグラスの下葉の枯れ上がりと病気の発生が見られました。トールフェスクは葉先の枯れた株がありますが、比較的害は少ないように思えます。ペレニアルライグラスは昨年記録された個体がほとんど消失しています。
オーチャード夏枯れ2 
                         暑さの害(夏枯れ)を受けた牧草オーチャードグラス

 夏の刈り取りはできるだけ高刈りとし、窒素施肥を抑えるという管理法を再度確認する必要があるとともに、長期的な温暖化に対する対策として、草種・品種の見直しを含めた根本的な対応策の研究の実施と研究者・指導者による論議が必要な時期が来ていると思います。

▲ぅ織螢▲鵝櫂瓮劵轡弌Εぅ魅咼┯鯊總霖呂琉堕蠕に暑い夏はどう影響するか
 イタリアン−メヒシバ・イヌビエ交代草地では、高温傾向により3番草(メヒシバ・イヌビエ)の生長が極めて旺盛で、例年より半月〜1ヶ月早く刈り取りが行われるような状況です。このような非常に早い刈り取りが来年の1番草となるイタリアンライグラスの発芽・生長にどのような影響を及ぼすかを各牧場で調査し、このような場合の対応策を確立しておくためのデータを蓄積する必要があります。今後の気象状況にもよりますが、来年のイタリアンの収量が激減する可能性も想定されます。

山中中部
          メヒシバ優占の3番草                        イヌビエ優占の3番草

0貮瑤遼厂遒妊▲錺茱肇Δ砲茲襪なり激しい食害が発生していました
 
発生部分の全てのイネ科植物の葉が食い尽くされ、広葉植物とイネ科の茎部だけ残った異様な状況でした。一般的には第2回目の被害時期が8月下旬〜9月上旬とされていますので、今後の被害の拡大はそう大きくないものと思われます。草地でもヨトウムシによる大規模な食害が発生する可能性がある点は十分認識しておく必要があると思われます。
 
       茎だけ残ったイネ科草                          食害のひどい部分が白く見える

<久住 牧野の博物館>

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