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 2014年2番草調査結果の概要

 2014年7月14日、15日に草地調査を行いました。今年は昨年より1週間程度遅い調査でしたが、梅雨はまだ明けていませんでした。
 今年の1番草の刈り取りは天候に恵まれ、各牧野とも順調に行うことができたようですので、2番草の成育期間は昨年よりやや長い傾向があるといえます。

 調査結果の概要は以下の通りです。

1.イタリアンの成育状況
 1番草調査の結果で述べたように、全体的に個体数が十分でない傾向がありますが、大きな減収にはならないと思われます。今年の2番草刈り取りは早くとも7月20日以降になりそうですので、来年成長するイタリアンの種子は十分落ちるものと思われます。

 刈り取りが順調に終われば、メヒシバ・ケイヌビエ・エノコログサなどが発芽、成長してきます。刈り取り後の追肥については、牧野毎に柔軟に施肥量を調整することを考えてみるのも良いのではないかと思います。肥料代の節約のために2番草刈り取り後の施肥を省略する方法もあります。

2.オーチャードグラスが多い草地の状況
 1番草に引き続きオーチャードグラスの成長は順調です。梅雨が順調に明けて2番草刈り取りが7月中に行えることを願いたいですが、天候によって刈り遅れが生じた場合には個体数の減少、株間の裸地の拡がりが起こる可能性があります。刈り取り後の追肥は,夏枯れを避けるために抑え気味にするのが安全だと思われます。

3.その他の特徴
  全体的にエゾノギシギシの個体数の増加が目立ち、成長が旺盛だという印象を受けました。牧野によっては防除作業を計画する必要がありそうです。2番草刈り取り後エゾノギシギシの新葉が広がってきた頃が防除のチャンスです。具体的には豊肥振興局などの指導を受けてください。ヨモギが増え、非常に目立つほど成長している牧野もありました。防除はなかなか困難ですが、ギシギシ対策と同様の方法が抑制に効果があると思います。
 このような広葉雑草の拡がりは、昨年の3番草刈り取りが早く、種子量が少ないために個体数が減少したイタリアンライグラスに被圧されることなく発芽・成長できたことが要因ではないかと推察しています。また、1番草刈り取りが早かった牧野では、1番草のイタリアンライグラスやオーチャードグラスに覆われ光を遮られる期間が短かったために、枯死することなく生き残り、気温が上がった2番草で旺盛に成長できたケースもあると思われます。

     
 イタリアンライグラス主体草地の様子  オーチャードグラス主体草地の様子  エゾノギシギシが増加傾向

4.3番草の刈り取り時期について
 2番草の刈り取りがやや遅くなりそうですが、3番草は例年並みで準備するといいでしょう。。イタリアンライグラスで主に収穫している牧野は遅くとも10月初旬(標高の高いところは9月下旬)を目処に刈り取るよう計画してください。オーチャードグラスの割合が高い草地ではやや遅めに、できれば10月中旬以降に刈り取ることがイタリアンライグラスの発芽を抑え、オーチャードグラスの割合を高く保つポイントになります。

5.更新草地の問題点について
 更新した草地で生じている問題点とその対策については、後日改めて提案をする予定です。

 2013年秋更新草地でイタドリが拡がるという新たな問題が発生しています。
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